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発熱恐怖症│花粉症の対策│風邪とインフルエンザの対策│消炎鎮痛剤│ステロイド剤│ガンの治療法│ |
発熱恐怖症 |
体温計で測定して熱があると、とたんにへなへな弱ってしまう人がいます。何を隠そう、私の若いときがそうでした。ふだんは粋がっているのに、熱があると、気弱になってしまうのです。これは熱に対する無知から生じたものです。 では、発熱はどのようにして起こるのでしょうか? 子どもの場合、まだ脳の視床下部にある体温調節中枢が未発達のため、かんたんに高熱を出す場合がありますが、2−3日放っておけばたいてい治ります。しかし、3ヶ月未満の子どもの場合、たいていは風邪などの軽いものですが、なかには髄膜炎や尿路感染などが原因の場合もあるので、専門医の診察を受けるとよいでしょう。 いずれにしても、風邪やインフルエンザなどのウィルス感染症はカイロプラクティックとNAET(アレルギー除去)療法を組み合わせると、いい結果が出ます。速く感染症を治癒したければ、安静しているだけでなく、当オフィスの治療を受けるとよいでしょう。 |
花粉症の対策 |
花粉症対策には何がよいか?
この時期が花粉症でお悩みの方に憂鬱な季節です。鼻はグシュグシュ、目は痒い。 これはアメリカのDr. Nambudripadが開発したNAETというアレルギー除去療法で花粉症を根本から治す方法です。アメリカではもう20年近い実績をあげています。この方はご自身がすごい食物アレルギーの持ち主であったため、散々苦労した揚句にこの画期的な治療法を開発したのです。 でも、花粉の時期なのに花粉症になる人とならない人がいるのはどうしてでしょうか? NAETの治療法を詳しく知りたい方はアレルギー除去をクリックしてください。アレルギーの見つけ方、治療の仕方などが載っています。当院ではこの10年間いろいろな治療法を試してきましたが、これは本物です。患者さんに喜ばれています。 |
風邪とインフルエンザの対策は? | |||
医者にかかって薬を飲めばよい? 残念ながら風邪ウィルスに効く薬は世界中探してもありません。熱を下げる、咳を止める、喉の痛みを取る、といった風邪の諸症状を緩和することはできますが、風邪ウィルスを退治する薬はないのです。風邪のウィルスを退治するのは体内の免疫細胞の力です。体力が弱っていると風邪をこじらせて肺炎などの2次感染を患うことになります。 風邪を引いたら、すぐ次のことをやりましょう。
こうすれば体内の免疫力が回復して1、2日でよくなります。 熱が出るのはウィルスと効率よく闘うために体の免疫系がフル回転しているためで、それをむやみに薬で下げるのは本末転倒です。薬で熱を下げてもウィルスが活動していると微熱が続き風邪からなかなか抜けきれません。
予防が肝腎です。体の免疫力(抵抗力)をつけることです。
静岡市立病院の元病院長の長谷川先生は「風邪を引いても家族には薬を飲ませないようにしている」と静岡新聞に投稿しています。風邪に効く薬はないことを十分に知り尽くしているからです。
風邪のことを一般感冒と言い、インフルエンザのことを流行性感冒と言います。ウィルスの種類が違います。インフルエンザに罹るとやや風邪より高めの熱が出ます。結論から言うと、全くの無駄です、人によっては却ってインフルエンザに罹ってしまう人もいます。とくに体力の弱っている高齢者はしないのが賢明です。
インフルエンザウィルスは非常に速い速度で自分の形を変えてしまう特性があります。このことを抗原変異と言います。身体は一度感染すると抗体ができます。この抗体があると同じ感染菌には2度と感染しません。しかし、インフルエンザウィルスはすぐ自己の姿を変えてしまうので、元の抗体が役立たないのです。 予防ワクチンは過去のインフルエンザウィルスを大量培養して弱毒性のウィルスを製造したものです。これを接種して人体に抗体をつくるという目論見ですが、もうその時にはインフルエンザウィルスは抗原変異してしまっているので、古い抗体では何の役に立ちません。敵の上陸しそうもないところに堅固な要塞を建設するようなものです。このことを専門家は熟知しているのですが、「政治」が絡んでいます。 体力の弱った人に接種すると弱毒性とはいえ感染力がありますから、却ってインフルエンザに罹ってしまう場合もあります。医学は診断なしに治療しないのが原則です。その唯一の例外が予防接種なのですが、「経済的に効率的だから」というのがこの例外を糊塗する根拠とされています。しかし、効果があって初めて効率性云々が言えます。効果がなければ壮大な無駄としか言いようがありません。 最も効果的で効率的な風邪とインフルエンザ対策は免疫力を向上させる健康づくりにあります。これが単純明快な真理です。 |
消炎鎮痛剤 |
痛みがあるとすぐに「くすり」に頼りたくなりませんか? まず第1の痛みは白血球のうちリンパ球が関与するカタール性、アレルギー性の炎症です。これらの炎症はアラキドニン酸から派生するプロスタグランジンの炎症過程が関与しています。消炎鎮痛剤はこのプロスタグランジンを抑制するため、発赤や発熱や痛みを抑える効果をもたらします。しかし、大部分の発赤や発熱や痛みやかゆみを伴う炎症は豊富な血液を送ろうとする一種の治癒反射であることが多いのです。つまり、交感神経優位の異常な状態から正常な副交感神経への反射で起こるのです。ちょうど、しばらく正座して立ち上がろうとするときに血流の回復が起こり、脚がしびれるのと同じです。症状はどんなに不快でも、それ自体は治癒反射で起こります。むしろ、治癒の過程こそ不快な症状が生じるのです。片頭痛などその典型です。西洋医学はこの症状を抑えることを第1目的とするために消炎鎮痛剤を使うのですが、これはむしろ治癒の反応を抑制しまう結果となります。いつまでたっても原因は解消されず、絶えず症状が生まれ、それに応じて消炎鎮痛剤は何回も使われることになります。消炎鎮痛剤はこのように、一時的に炎症を抑制するため鎮痛効果を発揮しますが、結果的に絶えず交感神経優位の状態をつくり出すため、全身性の血流障害を生み、多様な病理現象を誘発することになります。ですから、消炎鎮痛剤の使用はほとんど百害あって一利なしです。消炎鎮痛剤に頼らず、痛みの原因を除去する原因治療が大切とされるゆえんです。カイロプラクティックは痛みの原因にさかのぼり治療します。 カイロプラクティックのケアは交感神経優位の状態を正常な副交感神経系の方向へ矯正します。血流を改善し、組織に十分な栄養と酸素を与えます。こうして、痛みから解放されるのです。 世の中には必要なくすりもあります。しかし、消炎鎮痛剤はその効果はあってもほんの一時的なもので、腰痛や肩こりなどにはかえって増悪剤となります。消炎鎮痛剤の恐ろしさを十分に理解することが大切です。 参考文献 『絵でわかる免疫』(安保徹著、講談社)『医療が病をつくる』(安保徹著、岩波書店) |
ステロイド剤 |
劇的な抗炎症作用を持つため、ステロイド剤が多様な分野で服用されていますが、これは治癒と無縁な非常に恐ろしいくすりです。初期の劇的な症状を抑える効果に幻惑されてしまいますが、じきに症状が再発し、さらにステロイドを処方せざるをえなくなる蟻地獄に陥ります。結局一時的に症状を抑えるだけ、しかも生体反応自体を抑えるため、骨や筋肉の発育が抑えられ、免疫機能も低下して、大きな副作用を生みます。丹羽氏はごく一部の、生命の危機に関係した全身性エリマテド−シスのようなものだけに、命と引き換えにステロイド剤を使うとしている場合がありますが、アトピー性皮膚炎、気管支ぜん息あるいはリウマチ関節炎などの疾患にステロイド剤を使わないと述べています。とくにステロイド剤は長く組織に停滞して酸化コレステロールに変性し、老化を促進するほかに、体調を交感神経優位に導き、頻脈、高血圧、糖尿病、易感染性、易疲労性などを招きます。難治化したアトピー性皮膚炎はほとんどステロイド使用による2次的な酸化コレステロール皮膚炎となっているのです。ステロイド剤は内服薬も外用薬もその危険性は同じです。ステロイド剤の服用を中止すると、症状が再発して耐えがたい痛みが戻るリバウンド現象が起こりますが、それを乗り越えると、症状は緩和していきます。また、カイロプラクティックのケアやアレルギー除去療法を併用すると、個人差があり、治癒の時間差があるものの、快方に向かいます。 参考文献 『絵でわかる免疫』(安保徹著、講談社) |
ガンの治療法 |
現在、西洋医学のがんの3大療法は手術、化学療法(抗がん剤)、放射線療法です。私は留学中、がんについてはカイロプラクティックの適応症の範囲外であり、ガンの患者はしかるべき専門医に紹介することがカイロプラクターの義務である、と教わりました。しかし、ガンの専門医がかならずしもガンの治療で成功しているわけではありません。むしろ、その治療法の限界が露呈されています。いやもっと言うと、西洋医学ではガンは治らないのです。ではどこに光があるのか? 前述した安保徹氏はまず、現代のガンは治る病気であることを強調します。戦前戦後の貧しい時期のガンはほぼ不治の病であったが、現在は基本的に豊かな時代のガンであり、副交感神経系優位の時代のストレスによるガンであるため、治るのは奇跡ではなく、むしろ当たり前ととらえることができると言います。ガンは交感神経優位の状態が続き、顆粒球の増加による粘膜などの組織損傷の結果生じます。しかし、基本的に副交感神経系の優位の時代なので、交感神経系優位な状態からの脱却は比較的容易なのです。ガンは治るのが当たり前。この発想の転換が大事です。ですから、医者からすぐに手術しないと手遅れになると驚かされてもまず慌てない。じっくり考える必要があります。セカンドオピニオンを聞く。安保氏はガンを治すためには、既存の西洋医学の3大療法をすべて拒否することが大切であると説きます。それに代わる自立免疫療法を紹介していますが、これに加えて、私としては各種の抗がん作用のある健康食品を含めた自然療法も有益ではないかと思います。またカイロプラクティックのケアもガン治癒の手助けの一手段になりうると思います。念のためもう一押ししますが、カイロプラクティックによってガンが治ると言っているわけではありません。安保氏はガンになるのは忙しすぎる仕事、精神的ストレスなどが原因だから、生活習慣を見直すことも非常に重要であると述べています。けだし至言です。がんについては近藤誠氏の著作も参考になります。 参考文献 『ガンは自分で治せる』(安保徹著、マキノ出版) |
腎臓透析を受ける前に |
丹羽靭負氏(土佐清水病院長・医学博士)は自著のなかで、「腎臓透析を逃れるための最低基準」を書かれています。開業してから、何人もの人に腎臓透析を受けているが、自分の病状はカイロプラクティックのケアでよくならないだろうか、と聞かれたことがあります。残念ながら、いったん透析を受けてからでは、腎不全の状態は不可逆的で元に戻ることはありえません。透析を受ける前に、こうした疑問をもってもらいたかった。そこで、丹羽氏のアドバイスが貴重になるので紹介しておきましょう。 氏は「なるべく透析も延ばせれば延ばし、どうしてもやらなければならぬときまで頑張るべきなのです」と述べ、その理由を次のようにあげます。透析は約15年から20年の寿命であること、また1日置きにまる1日病院で透析を受けなくてはいけないため実際の活躍する寿命はうんと短いこと、最後の手段である腎移植もほとんど延命につながらないこと、をあげています。それなのに、まだやらなくてもいいのにと思われる患者が透析をやる、残念でならないと言った感想を洩らしています。その背景には、高額の透析設備を抱えた病院側の事情があることも示唆しています。 医者はクレアチニンが8.0〜9.0、尿素窒素(BUN)が80〜90にあがると、透析をすすめますが、腎不全(尿毒症)でクレアチニンが10〜13、BUNが100〜130になっても、まだ透析をやらずともやっていける人が多いそうです。決め手となる判断は、カリウムが6.0を越すと心臓が停止してしまうので、Kが6.0を越えたら透析を準備します。Kが6.0以下なら、次の条件がないなら、まだまだ頑張れるそうです。 次に、尿毒症が悪化するとアシドーシス(血液の酸性化)になりますが、動脈血のpHが7.3以下、base exchange (BE)がマイナス10以下であるとアシドーシスと判定されます。しかし、アシドーシスと判定されても、吐気、嘔吐、食欲不振、倦怠感、脱力感などの自覚症状が出なければ、なるべく透析を延ばしたほうがいいと氏は言います。逆に、アシドーシスと判定されなくとも、これらの自覚症状があるなら、透析をすべきであると述べています。 また、糖尿病の患者では、BUNとクレアチニンの値があまり高くなくとも、透析が必要となることもあるので要注意。リウマチ関節炎の患者は事態が悪化しても、BUNとクレアチニンの値が上昇しにくいので注意が必要です。 要するに、Kをまず測定し、6.0を越さぬかどうかを絶えず観察し、かつ動脈血のpHとBEを見ながら、とくに嘔吐、吐気、食欲不振、頭重などの症状がなければ、クレアチニンやBUNが基準値を越そうとも、手遅れになることはない、ということに尽きます。 参考文献 『クスリで病気は治らない』(丹羽靭負著、みき書房) |
抗生物質を服用したら |
何度も何度も繰り返す中耳炎、膣炎、膀胱炎…。 A子さんは半年前に皮膚病に罹り医者から抗生物質を渡されました。薬のおかげで皮膚病は治りましたが、ほどなく膣炎に罹りました。この膣炎も抗生物質でよくなりましたが、この半年間に3回も膣炎を繰り返してしまいました。 抗生物質は「魔笛の弾丸」と呼ばれ、バクテリアよる感染に素晴らしい効果があります。しかし、殺菌力が強力なため、いわゆる悪玉菌だけでなく、身体の善玉菌(腸内細菌)も殺してしまい、身体の抵抗力を弱める結果となります。このため、抗生物質を飲んで感染が治るものの、体力が低下してやがて再感染しまうのです。これを何度も繰り返すことになります。抗生物質で叩けば叩くほど体力は弱っていきます。また、抗生物質に強いバクテリアが耐性菌として育つため、いたちごっこが始まります。 そもそもなぜ感染したのでしょうか? 病原菌はどこにでもいるのに、なぜあなたに罹ったのでしょう? 病原菌は体力の弱った人に侵入しやすいのです。抗生物質はこの原因を解決するわけではないのです。 再発性の中耳炎や膀胱炎なども同じ理屈です。 医者に抗生物質をもらって服用したら、次のことを行いましょう。
以上のことを行い、身体の抵抗力を高めましょう。 また、風邪をひいたときにもらう抗生物質はウィルスには効かないので飲むのはやめましょう。現在、抗生物質が乱用されたため、バクテリアのほうで遺伝子を高速に変異させて抗生物質に打ち勝つ耐性菌をつくりだしています。むかし少量のペニシリンで効いた肺結核も今ではその数百万倍も多量の抗生物質を投与しないと効果があがらなくなっています。あと何年もすると、抗生物質が効かなくなる時代が来る。こういった恐ろしい予想をする人も少なくありません。抗生剤のお世話になるたけならないように予防に気をつけましょう。 参考文献 『Beyond Antibiotics』(Michael Schmidt) |
腰の手術を言われたら… |
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医者から腰の手術を言われたら? あなた自身でなくとも、家族や同僚や知人・友人のなかに腰が悪くて、医者から手術を言われている人はいませんか?
アメリカ連邦政府厚生省健康管理政策研究局がまとめた「成人の急性腰痛治療指針」はわずか100人1人の腰痛患者しか手術が必要でないと指摘しています。まず、あなたがこの1%にあたるかどうか、じっくり考えてみることです。 NNKラジオでも有名な日本医科大学名誉教授の石田肇氏は次のように述べています。
手術は最後の手段です。それを間違えて、最初の手段にしてしまう人が多い。医者にお任せでは自分の体のことは守れません。セカンドオピニオンを畑の違う人に求めるのもいいでしょう。整形外科医はたいてい同じ穴の狢ですから。 前述したアメリカ政府の指針では、脊柱マニピュレーションが一番効果のある治療法であると指摘しています。当院では、おおよその目安として10回の治療で症状の半減を最低目標ラインとしています。これは平均値なので、10回までに完治する人が多いのですが、なかには10回以上かかる人もいるという意味です。10回で症状が半減しない人は専門医に紹介します。カイロプラクティックの治療を優先し次善の策として手術をお選びください。この順序を間違えて苦労している人が大変多いのです。 参考文献 『腰痛のトータルマネジメント』(石田肇著、全日本病院出版会刊) |
肩こり、腰痛、便秘は病気の始まり |
肩こり、腰痛、便秘はその局所的な症状にとどまらず、病気の始まりであることが多いのです。以下の文章をよく読んでみてください。
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肥満や動脈硬化の原因としてコレステロールや中性脂肪の摂り過ぎが社会的に大きく問題になってからかなり時間が経過しました。このため、「脂(あぶら)」がいけないという社会的風潮が高まり、一方の極端な傾向も生まれています。過ぎたるは及ばざるが如し。脂の摂り過ぎもいけませんが、極端に摂らないのもいけません。身体の司令塔である脳の神経細胞は60%以上が脂でできています。かしこい脂の摂り方をしないと、神経系の機能が低下してしまいます。幼児から少年期の成長期、若い女性の妊娠可能時期、ストレスにさらされる青年期や中年期、また痴呆が懸念される老年期、どの時期にもかしこい脂の摂り方が必要不可欠です。どのように、かしこい脂肪の摂り方をすればいいか、以下に簡単にまとめてみました。 私たちが食事から摂取する脂肪には、大きく分けて3種類あります。 1つ目は、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸とよばれるもので、身体の細胞膜を正常に保ったり、貯蔵エネルギーとして必要なものです。肉・魚・乳製品・卵・ご飯・砂糖などにふくまれます。これらは身体の中で、糖類やたんぱく質からも合成されていますので、意識して動物性食品をとる必要はなく、摂り過ぎると動脈硬化・肥満などさまざまな問題を引き起こします。一般に中性脂肪やが高いといわれている人は、このタイプの油を摂りすぎていることがまず考えられます。またコレステロールの上昇には、この油の摂りすぎ以外にも自律神経系の問題など、さまざまな原因との関連性がいわれています。 2つ目は、リノール酸系列のサラダ油・オリーブオイル・ごま油・紅花油・コーン油・月見草油などの植物油で、これらは身体の中で合成されませんから、必須脂肪酸といいます。 成長と皮膚を正常に保つのに必須であり、またその構造から、ω(オメガ)6系脂肪酸とも呼ばれています。これらは一般に、動物性脂肪と比較して健康によい油と推奨されてきましたが、1日の必要量は白米なら2,5杯分だけで十分であり、逆に摂り過ぎるとアレルギー・脳梗塞・心筋梗塞・がんなどの病気を招くことが最近わかってきました。 3つ目は、もうひとつの必須脂肪酸であるα(アルファ)−リノレン酸系列の油で、海藻・魚介・野菜に多く含まれています。これらは脳や神経機能を高く保つのに必須であり、ω3系脂肪酸と呼ばれるもので、現在では食生活の西欧化によって、摂取量が極端に少なくなってしまいました。慢性的なω3の不足とω6の過剰摂取は、必須脂肪酸の体内バランスを崩し、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、慢性鼻炎、気管支喘息など)・乳がん・脳梗塞など血管系の病気・炎症性の病気・神経系の病気・うつ病・異常行動(そわそわ・いらいら・きれやすいなど)など、さまざまな病気との関連性が指摘されています。また、脳細胞が活発に分裂・増殖する胎児期や授乳期にω3系脂肪酸が不足(お母さんのω3系脂肪酸の摂取量が少ない)すると、子供の学習能力や視力の低下を招くともいわれています。 このように油にはそれぞれ違った働きがあり、どれも私たちにとって必要なものといえるでしょう。しかし、現在問題とされているのは、その摂り方のバランスなのです。口から入るものに対する責任は、ご自分にあると思ってください。お子さんの場合は、親御さんになりますね。 現在の私たちの食生活において、油の摂り方のバランスは大変崩れています。この状態が続けば、今後ますますアレルギー疾患や成人病が増えることは十分予測できます。 そこでこのω3およびω6系脂肪酸のバランスを是正し、疾病を予防・改善させる為に、 以下の項目に関して注意していただくことを当センターではお勧めします。
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