Last update 4/6/2010

痛みの原因

痛みの第3の原因は感情的ストレス


人間は理性(大脳皮質)と感情(大脳辺縁系)のバランスの取れた生き物です。理性だけでは、あれやこれや思案しますが、最後の決断をくだすことができません。また言葉を額面どおりに受け取りますが、その意味、文脈をとらえることができません。楽しい、うれしい、やる気とかいったものは、すべて感情です。このように、感情は人間が生きるうえで非常に大切です。よく、溺れた人を見て、咄嗟に自分が泳げないのに飛び込んでいたという話をよく聞きますが、これなどは感情に基づく本能的な判断が優先した典型例でしょう。

人間は理性だけでも生きられないし、むき出しの感情だけでも生きられません。理性と感情のバランスが良く取れた生活を送ることが人間の生活を豊かにします。万葉集、古今集、新古今集などを読むと、昔の日本人は非常に豊かな感情生活をしていたことが窺えます。

ところが、現代の人間生活の中では、どうかすると、感情は否定的にとらえられて、意識の下に押さえ込まれてしまうことが多いようです。しかし、感情はいろいろな外的な変化に対する自然な反応であり、感情的発露を抑えることはできません。それは人間が生きるうえでの本能的な対応なのです。もちろん、感情を読み取られまいとする努力も一方で発達してきましたが、そのこと自体、感情が自然発生的であまりに人間的なことであることを裏で示していることだと思います。

ですから、感情には良い感情、悪い感情はありません。私たち臨床に携わるプロの立場から言えば、あらゆる感情は健康にいいのです。繰り返します。あらゆる感情は健康に言いのです。うれしい時にうれしい。悲しい時に悲しい。怒る時に怒る。すべて健康に良いのです。

問題は感情の流れが淀んで、どこかに溜まり、沈殿しまうことです。こうなると、身体のほうに影響が出てきます。最新の分子生物学では、ある感情が湧くと、それに対応した特定の神経ペプチドが分泌されて体内を流れることがわかっています。この体内循環がストップしてしまうのです。

ともかく、感情はさっと湧いて、サラサラ流れて、自然に消えてしまう、というのが一番良いのです。一番悪いのは溜まることです。溜まるのが悪い。

日常の生活の中では、親子、夫婦、生徒と先生、仕事上の上司や部下、仕事先との関係、各種の人間関係の中で、感情のストレスがたまりやすくなります。この感情的ストレスは大脳辺縁系だけでなく、内臓とも密接に関係しています。東洋医学では、肺は悲しみ、肝臓は怒り、胆嚢は憤り、腎臓は恐れ、膀胱は意思喪失、大腸はひとりよがり、胃は同情などと、それぞれ固有の感情と結び伝います。

感情が蓄積され滞留すると、生命エネルギーの流れが遮断され、エネルギーが氾濫すると痛みになります。

この感情の流れが滞りやすい背景には痛みの第2の原因としてあげたアレルギーがあります。アレルギーがあると、感情的に非常に不安定になります。ですから、アレルギー除去を行うことが、正しい安定した豊かな感情生活を送る上で必要条件となります。

詳しいことを知りたい方は次の項目を参照してください。>アレルギー除去とは

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